下顎管
下顎管は下顎骨の中を走る下歯槽神経と動脈・静脈の束の走る通路で有り、オトガイ孔はその出口です。
インプラントの手術時に下歯槽神経が傷つくと、下唇やその周囲の皮膚の感覚が麻痺し、痺れが続く事になります。
インプラントは可能な限り、太く長いサイズを埋入する事が良いのですが、長いインプラント体は下顎管中の神経やオトガイ孔から出た神経を傷つける危険が増えてきます。 それゆえ、診断時点でTC撮影等をし、適正な長さのインプラント体の選択を必要とします。
「親知らず」の抜歯時には下顎管の走行の注意を必要とします。 下の「親知らず」は歯茎の中に埋まり込んで、下顎管に極めて接近している事が時としてあるのです。損傷程度により、下唇やオトガイ部皮膚に麻痺感、痺れ感、ピリピリ感などの症状が現れます。
< 下顎管損傷後の対応 >
ビタミンB12製剤とATP製剤の投与を有効とします。
②外科的治療
インプラントを僅かに持ち上げるか、取り除くことを可及的早期に行うことが重要です。
(インプラント体からの、損傷した神経への圧力の軽減が目的)
神経切断の症例では、神経吻合や神経移植が必要となる事も有ります。


